看護師という職業に転職し、安定した収入を得ている方がおられるでしょう。休みの日になると、あたかもバーゲンセールに向かうくらいの勢いで店に駆け込んでいき、ショッピングをすることで、ストレス解消の一環としていくことがうかがえてくるのです。ショッピングとは私たちが潜在的に備わっている本能のようなものかもしれません。経済的に余裕が生まれてくると、人はどうしても余計な物にまで手が伸びる習性があり、衝動買いをする方を指摘しようものならば、「自分で稼いだお金をどう使おうが人の勝手でしょ、誰にも文句を言われる筋合いなんてないわ」と一蹴することがうかがえてくるのです。ショッピングは日頃から仕事を頑張っている自分へのご褒美だという概念がある限り、日常の習慣として続けていくことを一向にやめることがないのでしょう。
休みの日になると、「あれとこれを買わなきゃ、今だけのシーズンのファッションでみんなをあっと驚かせちゃおう!あたしの卓越されたファッションセンスでみんなの目をくぎ付けにしてやるんだから」と意気込む方がおられると思うのです。ひいては「病院で白衣一式に身を包んでいるから、個性も減ったくれもなくてつまんない思いをしているから、プライベートくらいは派手に着飾りたくてしかたがないのよ、ショッピングをすることが私のモットーなのよ♪」とおっしゃる看護師がいても不思議ではないでしょう。言い換えれば、そうしたショッピングができるからという理由で看護の仕事に頑張れると言っても過言ではないのであり、患者を看取っている頭の隅にはいつも「今度どんな物を買おうかな、ワクワクしちゃう♪」といった、思わず弾けちゃうくらいの気持ちを抑えきれなくなることは往々にしてあると思うのです。
お店の店員は常連のお客さんが来るたびに、「あ、またあのお客さんだ、今度何を買ってくれるのだろう、もっと高そうな物を勧めてみようかしら♪」というルンルンした気分になることがうかがえてきます。そのお客さんがいつも来てくれるため顔を覚えていき、お店の店員は「いつも買い物に来てくれるから、多分看護師当たりの高給取りの職業に就いているんじゃないのかな」と思慮するでしょう。